Amazon欧米輸入ビジネスを始めて暫くは、作業時間の大半をリサーチに費やすことになります。リサーチとは簡単に言えば利益が出る商品を探すことです。この時に大事なのは2つあり、一つは利益率、もう一つは回転率です。本記事ではこの2つについて解説していきます。
利益率とは
この言葉自体はわざわざ説明するまでも無いですが利益を販売価格で割ったものです。Amazon欧米輸入ビジネスとして商品を販売する場合に、必要な費用は次のようなものがありますので解説していきます。
- 商品の仕入れ代金
- 関税・消費税
- 国際送料
- Amazonの手数料
- FBA倉庫への納品手数料
商品の仕入れ代金
これはそのままです。商品をネットショップなどで購入する場合の商品代金です。通常はドルやユーロなどの外貨で支払うので、為替の影響を受けることになります。
関税・消費税
商品を日本に輸入する場合に関税および消費税を支払う必要があります。厳密にいえば商品ごとに関税率が異なってくるのですが、一つずつ正確に把握するのは現実的ではないので、仕入れる前の利益試算時点では大体の税率(12~14%)で計算します。その後、実際に関税・消費税が請求された時に、その金額を各商品の仕入れ代金に比例して振り分けて実際の仕入原価として計算します。
国際送料
海外から日本へ輸送する時の送料です。MyUSなどの発送代行業者を通じて支払うことになるのですが、基本的には商品の重さに応じて送料が計算されます。大きくて軽い商品の場合は容積重量という大きさに応じた料金体系で計算されますが、あまり無いことなのでここでは考えません。
この国際送料は各商品の重量をAmazonの商品情報から収集し、重さに比例して各商品に振り分けます。一度に送る量が多いと安くなるのですが、仕入れる前の利益試算時点では概ね1kgあたり700円~1000くらいで計算します。何度も繰り返し仕入ればkg当たりの送料は大体分かってきますので、それをベースに試算します。
そして実際の送料が確定したら、その金額を各商品の重量に比例して振り分けて実際の仕入原価として計算します。
Amazonの手数料
Amazonで商品が売れた時にAmazonへ支払う手数料です。基本的な手数料として次のようなものがあります。こちらのページに詳しく書いてあります。
Amazon手数料
Amazonが商品を販売してくれたことに対する手数料です。商品カテゴリによって多少金額が異なってきます。
出荷手数料
FBA出荷(Amazonによる代行出荷のこと)した場合にかかる手数料です。自分で購入者への商品出荷作業をする場合にはかかりません。
在庫保管手数料
FBA倉庫の保管料金です。大きな商品ほどより多くの手数料がかかってきます。
FBA倉庫への納品手数料
AmazonのFBA倉庫に自分で納品する場合は納品用のシールや段ボール、FBA倉庫への商品の送料などが費用として掛かります。福富サポートなどのFBA納品代行業者を利用する場合は、そちらへ支払う手数料が必要です。
回転率とは
ここまでは利益率に影響を与える費用についてのお話をしてきましたが、利益率と同じくらい大事な要素として、回転率についてお話します。回転率は次のように計算をします。
在庫回転率=期間中の総出庫数÷期間中の平均在庫数
要するにどれだけよく売れているかを表す指標です。
1か月の間に利益率50%の商品が1000円で1つ売れるのと、利益率25%の商品が1000円で2つ売れるのでは利益額は同じです。何を当たり前なことをと思われるかも知れませんが、回転率を蔑ろにした場合の最悪の結果がいわゆる黒字倒産です。クレジットカードで仕入れをしても商品が売れずにカードの支払いが出来なくなるという最悪の結果になるのを避ける為には回転率は常に意識する必要があります。
私の場合は基本的に、利益率が低めの商品であれば2週間、利益率が良い商品では1か月で売り切れるくらいの数量を仕入れるように心がけていました。どの程度まで許容するかは資金との相談になりますが、あなたが仕入れる場合も何かしらのルールを決めて仕入れるようにすることをお勧めします。
最後に
Amazon欧米輸入ビジネスのリサーチで大事な2つの要素、利益率と回転率について解説しました。
Amazon欧米輸入ビジネス専用ツール『Amaport』ではこれら2つの数値を以下画像の様に、自動的に計算してくれます。
大量のリサーチを効率的に実施し、あなたの貴重な時間を大幅に節約することが可能です。ぜひ検討してみてください。